素材と生産工程にこだわった
80年代へのオマージュ。

オブジェは、すべてにおいてプロセスを重要視しています。例えばひとつの 眼鏡を判断する時もそこにある眼鏡の質や特性やデザインを見るのではなく、その眼鏡が生まれ来た背景や生んだ企業あるいは人、その眼鏡がある現在のその瞬間いわば時代感、その眼鏡を使おうとする人が持たれている空気及びストーリー。それらのすべてにオブジェはこだわってきました。いくつもの人と人が織りなして紡がれる数千数万の文脈や物語が過ぎゆく時間の分だけ変化をして私達を惹きつける様々な結晶が生まれ続けてゆく。 例えば今回オブジェが作り上げた「obj classic 80」の新作は、80年代という時代に対してのオマーシュを具体化したモノのひとつ。

現在の高度な技法や加工処理技術でその時代の評価されるべきエッセン スを緻密な設計にて昇華させようとした作品です。蝶番とテンプルの芯にはチタニウムを、時代を彷彿させるカシメ蝶番のピンと飾り鋲は10Kゴールドの無垢で作製しています。ハイテクノロジーの幕が開きながらも人とモノとがまだ有機的に関わっていた危ういバランスだった80年代という時代を徹底的に研究し、そのテイストを復刻させたデザインです。

オブジェは、結果としての商品の価値ではなく、その商品が出来上がるまでの様々なプロセスのすべてに価値があると考えているのです。テンプル(つる)の厚みは、テンプルエンドにいくに従って徐々に変えることにより最良の掛け心地のバランスを実現しています。